君に出会えたから世界の終わりも怖くない
その時、あなたは誰に会いたい?
ちょっと切なくて、だけど、なんだか温かいロマンティック・ストーリー
もうすぐ人類が滅亡すると知らされたら、人は人生の最後に何をしようとするだろう?誰と一緒に最期を迎えたいと思うだろうか?この映画が描くのは、地球滅亡を目の前にして、昔別れた最愛の女性に会いに行こうとする中年男と、彼と行動を共にすることになった隣人女性との奇妙な旅。だが、そこに悲壮感はなく、全編が温かく不思議なユーモアに包まれている。
世界の終わりが迫っているのに、なぜか夏休みのようなのどかな空気が漂う街の風景。旅先で出会うのは酒やドラッグに溺れるイカれた楽しい連中ばかり。二人の旅のお供は捨て犬とお気に入りのレコード。ホリーズの名曲「安らぎの世界へ」ほか珠玉のロック&ポップスに彩られながら続ける人生最後の旅には、どんな”結末”がまっているのだろうか―?
地球滅亡まであと21日。
暴動の夜、2人は旅に出る・・・・・・。
地球に衝突する小惑星マチルダの破壊作戦が失敗に終わり、人類の滅亡が避けられないと判ったその日、保険セールスマン、ドッジの妻は何も告げずに去っていった。小惑星衝突まであと3週間。周囲の人間が酒やドラックに溺れる中、普段と変わらぬ生活を送るドッジは、隣人の奔放な女性ペニーと初めて言葉を交わす。イギリスにいる両親に二度と会えなくなってしまった、と嘆くペニーから、彼女のもとに誤配達された自分宛の手紙を渡されたドッジは、その中に、かつて心ならずも別れた最愛の人、オリヴィアからの手紙を見つける。暴動が起きた夜、ドッジはペニーを救い出して街を脱出し、人生の最後に2人でオリヴィアを探す旅に出る・・・・・・。